マクロビとはマクロビオティックの略称で肉や魚の食べる量を減らし、玄米や野菜を中心とした食事をとることを言います。
食材もオーガニックや無農薬にこだわり、食品添加物を嫌う人も少なくありません。体と大地は切り離せないという「身土不二」や体全体の調和を大事にする「一物全体」といったキーワードもよく使われます。
一見、天然素材で粗食と聞くと痩せて綺麗になれそうなイメージを持ちそうですね。
しかし、マクロビはおすすめできません!
たしかに、タンパク質や脂質の摂取が減るので体に取り入れるカロリーは減少します。結果、体重が落ちるのも間違いありません。
でも、マクロビには重大な欠点がたくさんあります。
マクロビの欠点
まず一番大きいのが痩せても美しくは痩せないということです。
摂取カロリーは少ないもののタンパク質が不足するので脂肪ではなく筋肉から落ちていきます。筋肉がなくなると体重は落ちますが脂肪まで落ちないと体積はそこまで減りません。
しかも体の張りや艶が失われます。脂肪を支える力も減少するので、たるみも出てきます。
もちろんマクロビを徹底すれば筋肉だけでなく脂肪も落ちていきますが、筋肉がない以上、げっそりとした顔になるだけです。
お金がかかりすぎる
スーパーで市販されている食材はほとんどが農薬を使われて作られています。
もしも無農薬食材を手に入れようと思ったら、直接、農家から買い付けるか、通販などを使うしかありません。
前者は手間がかかりますし、小売してもらうとなると輸送費なども結構かかります。後者は値段がものすごく高くなります。
いずれにしても、全て天然素材でそろえようとしたら、お金はいくらあっても足りません。
マクロビのメリット
マクロビの欠点を書いてダメ出ししてきましたが、メリットもあります。
既に書きましたがそれはカロリーを抑えられるということです。
満腹感は得られますし、ファスティングなんかよりはずっと健康的です。
そして、現代日本人が油や肉食に偏っているというマクロビの主張も一理はあるのです。
そこで週に1回とかたまにマクロビを取り入れるのはとてもおすすめできることです。
具体的には週のうち6日は今までどおり肉や魚も積極的に食べて油物も気にせず取るようにします。
しかし、週に1回は炭水化物は玄米や全粒粉を使ったパンなどを食べます。
おかずは肉や魚は取らず、豆腐や海藻、野菜にします。これだけだと味気ないという人は厳密なマクロビではなくなるものの卵を足すと良いでしょう。
卵は完全栄養食品といって、とても体に良いからです。学生の頃の家庭科の授業で卵は1日1個食べようなどと習ったことがある人も多いかもしれません。
週に1回だけのマクロビなら、体の中で効率よくエネルギーを作り出し血糖値やコレステロールをコントロールすることができます。
また食物繊維を豊富に摂取できるので肌トラブルや便秘などの問題も解消しやすくなります。糖尿病などの生活習慣病対策にもおすすめです。